INTERVIEW インタビュー VIEW ALL
「LITORY LIVE FLAME」 KNOCK OUT MONKEY 特別インタビュー 2021年2月13日(土)LITORY LIVE FLAME 〜Live my own way〜に出演するKNOCK OUT MONKEY。 2020年4月の緊急事態宣言後早くからYouTubeにて配信ライブを積極的にやってきた彼らの「想い」や、この「4人だからこそ」のバンドとしての「生き様」を語ってもらった。 ライブはできないけどバンドはできる。 制限された環境でも「4人で動いていること」を大事にしたい ーー昨年(2020年)4月の緊急事態宣言の後に今まで通りのライブができなくなってしまった中、KNOCK OUT MONKEYは結構早くから配信ライブをやっていましたが、配信ライブを始めたきっかけ等があればお話いただければと思います。 w-shun: きっかけはスケジュール空いたけど何もしないんですかって話で、ライブはできないけどバンドはできるじゃないですか。そもそも考えれば俺らはバンドがやりたいので、もしそれがライブで人前に出れなかったとしても配信することによって「ライブに行くはずだった時間帯」を何かしら別の形で共有できるのであれば、やらないよりはやった方がいいかなと思ったので。 今みたいにスペック的なもの、カメラとか音質的なものはわかっていなかったですけれど、結果的にやって勉強になったから早くやっておく必要はあったかなと思います。 ーーその頃はまだ配信に抵抗のあるアーティストやバンドが多かった印象ですが、その辺りはいかがでしたか。 w-shun: 配信は面白いか面白くないかで言えばあまり面白いものではないですよ。そりゃライブの方が勝っているのは当然ですけれど、じゃあ何もしないのですか、って話ですからね。 バンドができるのであれば、どんな形でもいいから4人で動いている何かを出したいって話なので。あまり抵抗感っていうのはなかったですね。「バンドで何かした」というのが自分達的には大事だったので。 ーー無観客ライブをやっていつもとのライブの違いやそこで得られた気づきなどあれば教えてください。 w-shun: どうすれば配信が面白くなって、どうすれば面白くないなっていうラインは見えたので、そこは自分たちが配信ライブを提供するにあたっては気を使いましたね。 普段あまりステージ前に出てこないですけど他のメンバーをピックアップした方が事故起こす可能性があるので(笑) ライブは来てもらった通りなんですけど配信は事故あってなんぼやと思っているので、ねぇナオミチさん(笑)後ろ3人に期待している部分はあるので(笑) ナオミチ: っていうかあれですよ、逃げてるんですよ、配信という慣れないことから(笑) 彼はなすりつけてきてます(笑) 「普段のライブでは逆に見せられないもの」 ファンが飽きないように配信ライブでの可能性を考え続ける ーー実際配信ライブやってみて周りのバンドやアーティストの反応、ファンの方からの反応はどうでしたか。 w-shun: やっぱり配信はやらないってバンドもいましたし、配信の可能性やアイディアが出尽くしたわけじゃないから他の可能性を探っているバンドと両極端だと思いますね。でもそれが良い悪いって話じゃないから、最終的にはみんなライブハウスに帰りたいって気持ちは一緒なんで、だからどれをチョイスするかは完全にバンドマン次第かなとはやってみて思います。 ナオミチ: 僕らも配信は数回しかやっていないですが、お客さんからもどんどんやってほしいという声は聞いたのでより面白くしないと、とは思いますね。今までは無料でやってきたので有料にするのであれば、もっとしっかりせなと思いますし、崩したとこ見せれんようになるから、台本つくらなと思いますし。 w-shun: 崩したところでお金を取れるようにせんとね。 ナオミチ: そうそう、だからそういうところをちゃんと考えていけたらできるんですけど、まぁとりあえず現場に早く戻りたいっていうのはありますけどね、それはお客さんも一緒ですけど。だからもうちょっと我慢してもらえたらなって感じですね。 ーー実際お客さんからこの状況の中「配信ライブをやってくれてよかった」などの反応はありましたか w-shun: ネガティブよりポジティブな声の方がやっぱり多いかなって思うかな。やっぱお客さんも「それやったら見ないわー」とかあると思うんですよね。今の状況下でライブももちろんそうなんですけど、「席有りでおとなしく見るんだったらやっぱりまだいいかな」ってお客さんもいると思うし、だからそういう意見も込みで、配信で彼らの前に立って「普段のライブでは逆に見せられないもの」はなんなのかな、っていうのはこっち側の頭の使い方っていうか、その考えるアイディアは大事かなって思いますね。 ーー神戸チキンジョージでの配信ライブでは対バン形式で繰り返し行っていたと思うのですが、色々と試しながら企画が生まれてきている感じでしょうか。 w-shun: そうですね。あの時は毎週配信をやっていて、一回目は普通の配信ライブをやったけどそれを4週連続見るかって思ったら見ないと思って。だったらアイディアを持ち寄って毎週違うことをやった方が大変ですけど見てる側は飽きないかなと。そこをどうやってつなぎ止めるか、面白いんやでって可能性を見せられるかどうかってとこですかね。大変でしたけどね(笑) 「好き勝手暴れようぜ」 会場の雰囲気を呑みこむ瞬間はライブの一曲目から始まる ーーここからは緊急事態宣言が出る前のリアルライブのお話をお伺いします。リアルライブだとお客さんの表情やノリが変わる瞬間が見えると思うのですが、お客さんにスイッチが入った瞬間はステージ上からよくわかるのでしょうか。 w-shun: 変わる瞬間はわかりますよ。 このきっかけで変わるなっていうのもわかるし、それを前提でセットリストを組むので、他のメンバーはわかっているのかわからないですが(笑) ナオミチ: ちょっとわからないです(笑) ボーカルにそういうところは委ねている部分もあるので、すごく頼もしいボーカルです(笑) w-shun: 褒めるんかい(笑) 亜太: お客さんによって自分が聞きたい曲が来たときにテンションが上がるとか人それぞれだと思うんですけど、普段暴れるようなタイプの人たちでも会場の雰囲気だったり、例えばいつもの友達ときているとか、今日は一人で来ているとか、本当は「わー」って行きたいけど周りの空気を読んでしまったりとか、その日の事情があると思うんです。 それをセットリストにもよるんですけど、一曲目でw-shunが客席に飛んでいくんですよね。「わちゃ」ってなった瞬間に「全てのボーダーラインが崩れたな」って印象は横で見てて思うんすよね。 お客さんの鍵というか扉をぶっ壊して、「あーもうなんでもええんや」っていう雰囲気に一気に空気感が「バサっ」て。 「今日もめちゃくちゃやん!」ってなるのはあの瞬間な気がするんですよね。それが行われたら、僕らも「じゃっ」ていう感じで好き勝手しようかなってなる。 最初は牽制するじゃないですけど「しっかり見せなきゃ」という気持ちで「ピッ」としなきゃと思うんですけど、もうw-shunが飛んでった後はいつもどおりというか「好き勝手暴れようぜ」っていうあの瞬間に会場の空気が一気に入るような気がしますね。 dEnkA: セットリスト組むのも、「ここでスイッチ入れたい」とか考えて組むじゃないですか。逆に入るはずのスイッチが入らなかった時の方が「わっ!」て思うのでスイッチ入らなかった時はダダ焦りしますね(笑) 土地柄によってもイベントによっても違うことあるので、逆に「なんでここで入るん?」って思う時もありますね。逆にまたそれが楽しいんですけどね。 w-shun: 読めない感じがね、だからお客さんありきのライブって面白いんよね。 ーーそこが無観客と有観客の大きな差ですかね。 w-shun: そうですね。だから配信も収録とリアルタイムではやっぱり違くて、リアルタイムってチャット拾えるじゃないですか、その楽しさはライブに近いっちゃ近いのかなって思うし、逆に収録やったら最終これ(カット)してもらえればいいから(笑) 普段のライブじゃ「そんなん言われへんやろ」ってことまで振り切れるっていうのもメリットなのかなと思うし、そこにどれだけ自分たちが気づけて飛び込めるかだと思うんですけどね配信だと。 「この4人なら大丈夫」 音楽への信頼がメンバーの個性を強く結びつける ーーLITORYでは「 LIVE」を「アーティストの生き様」と解釈しておりまして、今回のLITORY LIVE FLAMEは「ライブハウスの火を消さない」というテーマもあるんですが、「生き様を燃やす」という意味も込められております。 そう言った意味で、KNOCK OUT MONKEYの「生き様」を言葉で表現するとどういう表現になりますか。 w-shun: 「4人がそれぞれ好きなようにやっている」というのが根本なバンドなんで、それが 「1番」 にバンドのために来すぎるとちょっと違うかなって僕は思うので、「それぞれのライフスタイル」を「そのままライブで出してほしい」ってだけなんです。 だからライブ中に酒も飲むし、小ふざけ入れるし、そもそもバックボーンがそういう人柄なんでそれがありきで後ろにバンドがあるというか、帰ってくる場所がバンドであるってところなんで、4人が好きなように楽器持って好きなように音鳴らしているバンドなんじゃないかなって思いますね。どうですか?(メンバーに) ナオミチ: うん。。。 全員 (笑) w-shun: ね、リアクションもまちまち(笑)刺さってない感もまちまち(笑) これがバンドになると「一個になるんや」「形になるんや」ってのがバンドかなって思う。その危うさがいいんじゃないですか。 「まとまらへんのちゃうかな」っていうのが意外とまとまるよっていう(笑) ーーそんな個性的な4人を「結びつけているもの」は何でしょうか? ナオミチ: 基本的に音楽に関しては3人のことはすごく信用してます。 ライブ前にいつも円陣組むんですけど「この4人だったら大丈夫かな」っていう。 緊張感もありますけど信頼はしてます。音楽だけ。 全員(笑) w-shun: お前嫌なやつやなー!(笑) まぁでもその通りかなって思いますね。ライブと音楽がつないでくれているというか、よくいう「友達以上家族未満」というか、会話しなくても成り立つ瞬間が多いというか。 それを肌で感じているからやっぱり「音楽ありき、ライブありき」で「この4人でいいんやで」って思わせてくれるのは間違いなくファンであったり、ライブであったりして全部切っては切れない。全部繋がっていること。だからいい曲が書ける、いいライブができるということではないかなと思います。 (取材・文:ケイ ヒラタ) 2021.2.7 @One Life Studio KNOCK OUT MONKEY出演の LITORY LIVE FLAMEは2/13(sat)YouTubeにて生配信! ↓LITORY LIVE FLAME特設サイトはこちら https://www.litory.live/set/29 ↓2/13配信URLはこちら! https://youtu.be/bitqIeet1IQ アーカイブは翌日からLITORY Live無料会員限定で配信! 会員登録はこちらから!
音楽は「自分が正しく生きていくためのツール」。 過酷な逆境が生んだ“光”こそ、ディスベリの原点。 2019年8月結成から1年強でTVタイアップソングを生み出すなど、躍進に歯止めの効かない東京発新世代5人組ロックバンドバンド、「THIS VERY DAY(以下、ディスベリ)」。 今回は、2020年月10日2日に開催された初の無観客ライブを記念した特別インタビューを敢行。 無観客ライブから見えた「ファンとの新たなコミュニケーション」や、フロントマンのYuji(Vo)が紡ぎ出す歌詞やバンド結成の歴史から「ディスベリの原点」を紐解いた。 まるで「全国ツアー」。 無観客ライブだからこそ見えた、ファンとの新たなコミュニケーションの可能性。 ーー初の無観客ライブとのことでしたが、率直にいかがでしたか? Yuji: 何かも初めてで、新鮮な感じでしたね。 お客さんがいない中にも関わらず、照明を始めとした「ライブハウスならではの空間」がある状態は初めてで。 実はピアノを弾きながらのライブが初めてだったこともあり、個人的には今までのライブで1番楽しかったし、達成感も1番でした。 Ryoga: 初めての試みでしたが、非常に良かったので、ぜひまたやりたいですね。 目の前にお客さんはいないものの、ファンの方からのオンライン上のコメントが好反応だったので、嬉しかったです。 また、「画面にいかに映るか?」を考えさせられたのも新鮮な感覚でした。 自分はドラムなので画面に映りにくいからこそ、その点も考えながら演奏していて。 Yuchaso: 今までも何度か配信ライブのお誘いはいただいていましたが、個人的に「目の前にお客さんがいて、生の音を届けてなんぼ」と思っていたので、当初は抵抗感があったんですよね。 でも実際にやってみると、都内に限らず、北海道から九州まで全国のファンの方に僕らの音楽を届けられたので、そこが1番やって良かったなと感じた点です。 ーーライブ中のファンの方とのコミュニケーションも、今までとは異なりましたか? Yuji: はい、日本中からコメントをいただけたので、まるで全国ツアーをやったかのような感覚を味わえたのは大きかったです。 無観客ライブの直前に新たなMVを3本連続でリリースしたのですが、そのMVを見て良いなと思ってくださった方で、今回のライブを視聴してくださった方も多くいらっしゃって。 コロナの影響で生のライブでお会いできない現状だからこそ、新しいファンの方から「音源と違ったライブの臨場感やその熱さ、生演奏の良さが画面越しでも伝わりました!」とコメントいただけたのは嬉しかったですね。 Yuchaso: 既存のファンの方に関しても、コロナの影響で僕らがライブをできない状態だったので「生で見られる機会が無かったけど、今回こういう機会でやっと見れたのでよかった!」って伝えられたのもありがたかったです。 Ryoga: 普段のライブって、特定の個人の方とお話しながらは演奏できないじゃないですか? でも今回それが可能になったので、ライブでお客さんと直接コミュニケーションを取れるのは配信だからこそのメリットだなと感じました。 Yuji: たしかに! 僕はMCになると感情的に話すことも多いのですが、そこへの反応があったのは嬉しかったですね。 普段のライブと違ってお客さんと喋れた感じがあったから、新しい可能性を感じました。 「ありのままの姿」を肯定したい。 辛い過去を“希望”に変えられた経験こそが、ディスベリの揺るがない軸。 ーーMCで『自分たちの音楽をこれからもやっていく』とYujiさんは語っていましたが、「自分たちの音楽」とは何を伝えるものでしょうか? Yuji: これははっきりしていて、僕らの音楽は「自分が正しく生きていくためのツール」です。 それは、僕が過去に大きな挫折を味わったのがきっかけで。 小さい頃からピアノを弾いていたんですけど、中学からはプロ野球選手を目指すためにピッチャーとして野球に打ち込み始めたんですよね。 でも、高校2年の秋頃にイップスというスポーツ障害になってしまい、ボールを投げられなくなったんです。 そこで夢が閉ざされてしまい、好きなことが嫌いになってしまうほどの挫折を味わいました。 Yuji: そんな時に初めてUVERworldのライブへ行ったんですけど、そこで「好きなことに対する熱い情熱」とか「失敗を受け止めながらも、好きなことに向かって突き進む人たち」に感銘と衝撃を受けて。 その時に「音楽をまたやろう」と思ったんです。 ただ、その時に「人の心や背中を押せる曲を作るには、まずは過酷な環境でも今を最後までやるべきだ」とも同時に感じて、最後まで野球をやり切ることにしました。 そして、音楽を始める原点になったのが「最後の引退試合の前日」。 最後の夏のメンバーからは外れちゃったんですけど、引退試合前に練習試合があり、そこで登板させてもらえたんです。 でも、その時の自分はホームベースにすらボールが届かないほどの状態で。 Yuji: 僕には恩師となる先生がいるんですけど、その試合の前日に「怖いです。明日も怖いし、今も生きているのが怖いです。」と、その方へ電話したんです。 そうしたら、「ボールが投げられなくても、ありのままの姿で最後まで闘う姿は、きっといろんな人に勇気を与えるから」「私はどんな姿のあなたでも認めているよ」と言葉が返ってきて。 当日はやはりボロボロだったのですが、その姿を見てくれていた全校生徒や先生、親たちが涙まじりに応援してくれている光景を目にして、 「あ、今のままで良いんだ」「カッコつけなくて良いんだ」と、その時に初めて思えたんです。 その経験が、音楽で伝えたいメッセージ然り、今の自分の揺るがない軸になっています。 ーーこのYujiさんの思いに対して、お二人はどのように感じていますか? Ryoga: 自分も過去にいろいろあったので、共感する部分が大きいですね。 UVERworldを始め、好きなアーティストがYujiと近いので、彼の熱く真っ直ぐ語るスタンスや歌詞のメッセージ性も良いなと思うし、そのメッセージをドラムの演奏面でも伝えられるよう意識しています。 Yuchaso: Yujiの思いは「聞き手を選ばないメッセージ」だなと感じています。 お年寄りや30代の方、高校生でも、どんな年齢層の人でも共通している感情が歌詞に込められているのかなと。 Yuji: 曲ごとにテーマは分かれていれど、「今」や「過去」が自然と歌詞に表れているのはあの経験からだなと思います。 僕たちって、生きる中で過去を振り返る時ってあるじゃないですか? 人それぞれ思い出したくない失敗や後悔があると思うんですけど、「じゃあ、未来で自分がどうなっていたいか?」を考えた時、未来を作るのは「今」だと考えていて。 だからこそ、辛いことを経験する中ででも「今」を懸命に生きて、後で振り返った時にその過去が素敵なものになっていれば良いなと思うから、「今」や「過去」の大切さはこれからも歌い続けていきたいです。 「今日、まさに、その瞬間」。 バンド名は、自分たちの音楽が届けたいことを突き詰めた先にあったものだった。 ーー「今」や「過去」、「ありのままの姿の肯定」が一貫して描いていますが、これはバンド結成から変わらずに伝えているメッセージですか? Yuji: はい。僕らは2019年8月に結成したのですが、その前身となるバンドを僕とRyogaとKohta(Gt)の3人でやっていました。 その時に作った1曲目の『Stay with you』から、すでにそのメッセージは歌っていて。 あの曲は、大学時代に発展途上国へ行った際に出会った子どもたちの「誰にも認められない世界でもありのままに強く生きている姿」に感化され、生まれた曲でした。 Ryoga: そのMVをちゃそ(Yuchaso)が見てくれて、そこからSNS伝いでコミュニケーションを取り合い、直接話すことになって。 そこで彼の加入が決定しました。 Yuchaso: あの曲を聞いた時、「面白い世界観だ」と感じたんですよね。 ディスベリの曲は日本のバンドの中でもあまり聞いたことがない歌詞や曲調だったので、それが面白いなと。 実際に話してみた時も「彼らは自分と同じくらい音楽への熱量がある」と感じられたので、一緒にやりたいなと思いました。 たしか、新宿の喫茶店で話したよね? あの時が1番熱かった(笑)。 Yuji: そうそう、新宿の『凡』って喫茶店ね。 すでにその時には、先ほどお話した「自分が正しく生きていくためのツールとして音楽をやりたい」と思っていたんです。 それは既存メンバーにも伝えていたし、初めてちゃそに出会った時も伝えていて。 その思いに共感してくれるメンバーと一緒だから、今も同じ方向を見ながら「僕らのやりたい音楽」をやれているなと思います。 ーーバンド名も自分たちの音楽性が由来なのでしょうか? Yuji: この話は......、面白いですよ(笑)。 また『凡』に集まって、全員でバンド名を決めようと話し合っていた時があって。 自分たちをマネジメントしてくださっている方たちも交えて一緒に考えたんですけど、最初はしっくりくるものが無かったんです。 その時、「自分たちが音楽をやることでどうなりたい?」って切り口から考え出したら、「音楽をやっている時に自分たち自身がプラスな方向に変わりたいよね」とみんなから意見が出始めて。 そこから、「僕らの音楽を聞いてくれているお客さんたちも、自分たちの音楽を通じて同じように変わって欲しいな」と繋がっていき。 さらに、ライブやイヤホンで自分たちの音楽を聞いてくれている「その瞬間」にお客さんに変わってもらえたらと話が膨らんで、「今日、まさに、その瞬間」ってキーワードが自然と出てきたんです。 Ryoga: で、それをちゃそが英訳した時に「This Very Day」ってバンド名が生まれました。 略した時の「ディスベリ」って響きも悪くないよねって、しっくりきて。 Yuchaso: その時のマネージャーからも「『今日、まさに、この瞬間』、決めないと(納期に)間に合わないから!」とドヤされて、「じゃあこれにしよう!」と(一同爆笑)。 それが2019年8月1日の結成日でしたね。 Yuji: こうした経緯で名付けられたこともあり、楽曲同様に自分たちの音楽に対する大切な想いがバンド名にも強く込められています。 「固定観念に縛られず、時代に合わせて変化する“僕らだけの音楽”」を、これからも創り続ける。 ーー結成から1年3ヶ月が経ちますが、今後の活動について何か考えていることはありますか? Yuji: うーん......。 やっぱり、僕らって今はまだ「自分たちの音楽を探している途中」なんですよね。 最近よく思うんですけど、音楽って昔から文化として世界中にあって、無くならないじゃないですか? 言ってしまえば、赤ちゃんがお母さんのお腹にいる時の「心臓の音」から音楽は始まっているわけで。 そんなことを考えると、ゆっくりした曲を聞くと人が安心するのは「お母さんのお腹にいた頃のことを思い出したりするからなのかな?」と思ったりするんですよね。 だからこそ、僕らはターゲット層を決め過ぎず、安心したい時は誰もがゆったりと感じられる音楽を、逆にテンションを上げたい時にはその感情に合う速い曲も作っていきたくて。 Yuchaso: 僕は、「音楽はこうじゃないといけない」という“音楽の固定観念”を壊して、僕らだけにしか作れない音楽を作ろうと思っています。 時代の流れや変化に合わせて曲を作るから、あえて「完成形」は求めないんですよね。 Ryoga: そう、完成はしない。 Yuchaso: だから、「僕らがどういう音楽を表現したいか?」を常に時代に合わせて、変化しながら届けていきたいんです。 Yuji: ちゃそが話してくれたことがメンバー全員で共通している点だし、5人がそこで繋がっていると思います。 よく「音楽性の違いで......」とかあるじゃないですか? でも、僕らは奇跡的に「こういうジャンルでやろうぜ」って話したことが今まで一度もなくて。 ただ、みんながやりたい曲を作っているんですよね。 この考えが基盤にあるから、曲を作る上でも妥協がないし、曲の中にみんなのやりたいことが詰まっているはず。 Yuchaso: 他の事務所だと「売れるためには色をつけないといけない」「ジャンルを絞ってやり続けないといけない」と言われることもあるけれど、僕らはそうじゃないんですよね。 何か1つに縛られるんじゃなくて、僕らがやりたいことをアピールしていく方がさらに多くの方へ届くと思っています。 ーーありがとうございます。今後ですが、新曲のリリースなどは控えているのでしょうか? Ryoga: 素敵な曲に仕上がっていて、すでにレコーディングも終わっています。 Yuji: ちょっと面白い話だけすると、今までの曲は「過去」を思い浮かべて作っていたんですけど、最近いろいろ“人生を学ぶ経験”をしたことがあって(笑)。 次の楽曲は「今」がベースになっています。 そんな楽曲たちを「ポン!ポン!ポン!」と連続で出していけたらなと。 ーー“人生を学ぶ経験”、なんだか含みのある表現ですね(笑) Yuji: はい、それは聞いてのお楽しみということで(笑)。 でもRyogaが言ってくれたように、どれも素敵な曲になっています。 なので、ぜひ冬の連続リリースを楽しみに待っていていただけたら嬉しいです。 (取材・文:ヤマグチ タツヤ) ◣ 今回インタビューで語ってもらったライブ動画はLITORYで販売中!◥
8/24「LITORY LIVE」にて無観客配信ライブを行った福井出身のハードロックバンドRECESS インタビューは終始笑いに包まれ、メンバーの仲の良さがとてもよく伝わってきた。 自身の初となった配信ライブにて感じたこと、RECESSのバンドとしての成り立ちやスタイルを語ってもらった。 「お前に人生預ける!」福井からの上京と現メンバーの決め手はノリとテンションとあの方からの一言 梓: 福井の高校時代に私とギターの龍実くんとベースの舞桜ちゃんは同じクラスだったんです。それで文化祭などでバンド演奏をしていて卒業後も活動をしていたんですが、ギターの龍実くんが改まって私に話がある、と。そしたら、 「俺はこのまま田舎のギターうまいおじさんになりたくない。 人生一回きりだし、お前に人生預ける!バンドで勝負しよう!」 みたいなこと言ったんですよ!この顔で(笑) 舞桜:えーそんなこと言ったんだ!!! 梓: そうそう!それでそのまま上京しようか、という話になって。 少し考えた時期もあったけど、、あとから話しますけど、ある方の一言もあって(笑) 心に決めました。メンバーそれぞれ家の都合とかもありながら、順番に上京してきたという流れですね。 でもその時に、当時のドラムが家の都合で抜けちゃって。 なのですぐにネットでメンバー募集をして九州から上京してきた大樹くんが加入してくれたんです。そしてすぐに活動を初めて、大樹くんのバースデーライブをやったんです。 そしたらその翌日に当時のボーカルの子から半年で脱退したいという話をもらって、それを聞いたメンバー全員絶望状態って感じでした。 龍実:次のライブも決まってたしね、本当に絶望って感じで・・・ 梓: ね、それで放心状態の龍実、号泣のベース舞桜みたいな・・・ このまま4人か、とも思っていたんですが、ネットでボーカル募集をして大阪のちぇるちゃんから連絡きたんです。 当時のボーカルのラストライブを滋賀のBARI-HARIでして、2日後にちぇるちゃんと顔合わせしようと言っていた矢先に福井で車移動していた時に事故ってしまい・・・ 大事な新ボーカル候補との打ち合わせに間に合わない!と思い焦ってたんですが、 連絡したら「別日でもいいですよ!」と言ってくれて「めっちゃいい子だー!」って感動したのを覚えてます(笑) 後日ちぇるちゃんに会ったらすぐに意気投合して結成に至ったって感じですね。ちぇるちゃんとはノリとテンションがとても合って、なんていうか関西の血が大きいかな(笑)メンバーはフィーリングとコミュニケーションが大事だったりしますね。 ちなみに大樹くんはメンバーの中でも一番年下のなのでみんなで可愛がってて、これ買うか、あれ飲むかー、ってみんなでやってるんです(笑)実は彼の機材はみんなで買ってあげたりとか、スティックもグローブもみんなで割り勘で買ってあげてたりしますよ。 それから本格的にRECESSとして東京で活動してちょうど3年くらい経ちますね。 「RECESS」というジャンルを確立したい 梓: 最初は青春ロック、青春パンクが多かったかな。でもSHOW-YAのsun-go☆さんに憧れてからは、激しいのやろうぜ、みたいな。影響を受けてると言えるものがあるとすれば完全にSHOW-YAかな。SHOW-YAは憧れで、19歳の時に知ってからすごく好き。福井は地上波が少なくて、ケーブルテレビか何かの火曜チャンネルの特集で『野村義男ギタースタジオ 匠~たくみ~』という番組をやっていて、女性ギタリスト特集をやってたんです。 それで初の女性ギタリストでsun-go☆さんが写っていて、衝撃を受けたんですね。女性なんですが男前に弾くって印象でドンピシャでやばい!と感じたんです。「ハードロックだけど歌メロを大事にしているバンド」と紹介されていて、それからSHOW-YAをたくさん聞いたんです。 当時、激しい音楽としては、X JapanやDEEP PURPLEとかは聴いていたんですが、SHOW-YAはその中でも衝撃的で、そこから女性ハードロックというのを意識し始めた感じですね。Mary's Blood とかDESTROSEをよく聴くようになったし、あとは周りからオススメされるのをよく聴いてます。 RECESSの曲は昔の硬派な感じとメロディはSHOW-YAからインスパイアされてるいる感じなのかな。実際私が福井から東京にsun-go☆さんのクリニックに通ったりもしてました。月に一回、お金貯めて、高速バスでギター抱えながら(笑) さっき言ってたある方っていうのはこのsun-go☆さんのことで、ある日レッスンの帰りに 「あんたは、バンドで、売れるんだよ!はやくこい!」 っていわれて(笑)今思えば、私すごくチョロいですけど、そんなこと間に受けちゃったからか、ますますサウンドもギターも曲もうどんどん激しくなりましたね。 龍実; メロディが聴きやすい、生音至上主義なポリシーはあって、僕らはV系にもとられる感じの曲調もあれば、AKANEのようなポップス系の曲もあるし、ゴリゴリメタル的な曲もあって、ジャンルには縛られてないですね。当てはまりそうなジャンルとして「ハードロック」と言ってはいるけど、僕らの中では、「ジャンル=RECESSでしょ!」と言ってますね。 梓:そうそう、RECESSというジャンルだね。本当はかっこよく「ポリシー持ってやってます!レスポール弾く理由は〜」みたいに言いたいけどね(笑)自分たちのかっこいいと思う物をみんなで考えながら曲にしていくのがRECESSで「ハードなロック」として捉えてもらえれば嬉しいです! こだわりのB.Cリッチを弾きこなすRECESSの特攻隊長 梓:きた!RECESSの漢!龍実! 龍実: 肩書き的にはRECESSの副リーダーで、メンバーの中では古参ですね 一同:古参!?笑 梓:調子のんなや笑 龍実: いやいや、もう最初からのメンバーだからねー。 えっと、そういえばなんて言ってたっけ、「RECESSの暴走自転車」だったっけ? 梓:RECESSの「特攻隊長」兼「暴走自転車」みたいなw自力でどこまでも行くイメージだねw 龍実: そうそう、お客さんに絡みに行ったり、基本的に変なことやるのは僕で、体を張る役です。 今回もコーラ気飲みしてたりとか、前は服を破いて脱いだら中がビキニだったりとか笑まあ、RECESSの「貴公子」と呼んでください。 梓:いやいや、ネタ担当です。頼まれたらなんでもやる担当。 龍実: 親がメタル好きでよく聴いてたんですが、メタルにはいろんな表現があるなぁと思っていて、スローな曲はクラシック的だったり、早いのはメロコアとか、中にはテクニカルなフレーズもあるし。その中でも激しいフレーズが好きだから、最近激しくなってきたRECESSに対して、やった!という感情を抱いているのは僕かもしれない。ジャンルとしてはメタルを幅広くオールジャンル聴きますね。スラッシュメタル、メロスピとか。 梓:結構幅広く聴くもんね。そういえば、高校の時はSum41が好きだったでしょ?で、机に書いてあった。「Sum41」って(笑) 一同:笑い 梓:あと「TOTO」って書いてあったよね?その時は私わからなくて、「なんでトイレのメーカー書いてあんの!?」って 一同:笑い 梓:でもそのあと龍実くんの家に遊びに行った時にDVDコレクション見せてもらって「TOTO」ってこれかー!ってなったよね(笑)洋楽はほとんど龍実くんから教えてもらってるかな 龍実:その中でも一番好きなのはAvenged Sevenfoldですね。ライブとかにもよく行きました。 梓:だよね、そういえば、 高校時代の遠足にウォークマン持って行って同じ曲聴いたよねw席は前後で座ってるのに同じアルバム聴いてて、「今2曲目聴いた?」「曲の繋がりやべえ」みたいなw 一同:笑い 龍実: ギターのこだわりとしては、B.Cリッチしか使わない。海外のアーティストではスレイヤーのケリーキングが好きで使ってるのは一緒のモデルなんです。よく人からは弾きにくい、音悪いとか言われるけど、B.Cリッチのクワガタヘッドが好きで、あれ以外は使わないです。 梓: 実はあれメンバーからのプレゼントなんですよ。舞桜ちゃんが上京して引っ越しする時に龍実が車を出してくれたので、その車代としてギターをプレゼントしたんですよ。 龍実: 大樹の機材もメンバープレゼントですが、基本的に僕の機材もメンバープレゼントですね。メンバーからもらった機材だからこそ、他の機材を使いたく無い、というのもある感じですね。 梓から受け取った「生涯の商売道具」への想い 舞桜: 高校の頃は梓、龍実と一緒に吹奏楽部だったんです。その時はテナーサックスを吹いてて、いろんなパートに興味あって、いろんな楽器を触ってたら、教室でフォトジェニックのベースを見つけていいな、と思って。地元のお祭りとかパレードの時に梓と龍実がギターを弾いていたのを見てて、ベースならできるかな?と思ってベースを触ってみたんです。 梓: 吹奏楽部では龍実はコントラバスで、私はアルトサックス、舞桜ちゃんはテナーサックスで舞桜と横並びでサックス吹いてたね。で、ディープパープルメドレーとかになると、私はギターで、龍実くんはベースで、みたいな感じ。 舞桜: そうそう、懐かしい!それで、たまにベースは触ったりしていて、アニソンコピーなどからバンドをやったんです。AKBの大声ダイヤモンドとか、GLAMOROUS SKYとかを文化祭でやってました。その後に、社会人になって少し間空いた時に、梓と龍実のバンドから「ベースが抜けたから一緒にやろう」と誘われて一緒にやってるって感じです。 梓: 舞桜の最初のベースはエピフォンの黒のSGで、卒業の課題研究をしているときに、買い出し行くふりして入金するために一緒にコンビニに行ったんだよね(笑) 舞桜:そうそう、梓が私の欲しいベースを勝手にポチって(笑) 梓:そのあとにね、バンド一緒にやるってなったら紫のベースが欲しい、って言い出して 舞桜: 今使ってるベースがESPの廃盤モデルMA480BEカスタムなんですけど、当時「舞桜ちゃんの家で練習しよう!」と梓から誘われて、家で待っていたら、梓ちゃんが自分のギターじゃなくて、別のケースもって来ていて「どうしたの?」と聞いたら、それを私に渡してきて 梓: 舞桜が欲しいと言っていたモデルのベースを探して私が勝手に購入して持っていったんだよね。そしたら「どうしたの?これ!!!」みたいになって(笑)その時は特に金は無かったから十数万でローン組んだから親にめっちゃ怒られたけどね(笑) 舞桜: そのベースは号泣して受け取り「生涯の商売道具にしていくから!」って約束しました。好きな音楽は最初はいきものがかりがすごい好きだったり、 梓: いやいや、こいつちょっとー、こういう場では「いきものがかり」とか言っちゃってますけど、こいつの着メロは「マキシマム ザ ホルモン」ですからね! 一同:笑い 龍実:ほんと、去年くらいに「カッコイイバンド見つけたのー!!!」っておもむろに僕にYouTube見せてきたの「Mudvayne」ですからね 一同:笑い 舞桜: ちゃんと順序があるねんー、最初はいきものがかりとかゆっくりなのが好きだったけどね、友達の影響でマキシマム ザ ホルモンも聞くようになったり、梓と龍実くんからAvenged Sevenfoldをウォークマンに入れてもらったり、そうして激しいのもだいぶ聞くようになったよね。 社会人になってからは梓と一緒にSHOW-YAにハマって一緒にライブとかも行ったりしたよね。ドラムとかベースラインを聴きたくてメタルもよく聞くようになった感じかな。 音楽に救われドラムに捧げた青春時代、ドラム一筋なRECESSの弟役 大樹: ドラムのきっかけは中学時代に不登校の時期があって、その時に音楽に触れたくて、でも最初はオカリナをやっていたんですよ。手軽だし、ジブリとトトロが好きで最初はオカリナをやってたんです。 一同:笑 大樹: でもちょうどその当時「叩いてみた動画」が全盛期でドラムに興味が出てきたんですね。お兄ちゃんがギターをやっていたんですが、自分はうまくできなくて。それで、ドラムを始めてみたんです。最初は「叩いてみた」をやりたくて親に電子ドラムを買ってもらったんです、まあ2,3万くらいの安いやつなんですけどね。 龍実:いやいや、自分で買ってないのにそんなんいうー??笑 大樹: そこからドラムにのめり込んでいって、地元福岡でスタジオ兼ドラム教室があったのでそこに習いに行ってから真剣にドラムをやるようになったんです。そこから2、3年通って、北九州のアビーロードっていうところなんですけど、 一人で1万円払ったらスタジオ使い放題で、毎日5時間くらいスタジオ通い詰めて、本当にスタジオにこもりっきりでした。高校入る時には「青春はいいからドラムに費やす!」って心に決めてました。高校は通信制でずっとスタジオこもりっきりでドラムに関わるものすべて聴いたりやってみたんです。ジャズ喫茶行ってジャズ聴いて勉強したり、今度はツインペダルを勉強したいからメタルを聴いたり。 基本はJPOPが好きなんで175R、HY、L'Arc〜en 〜Ciel、GLAY、JUDY AND MARYを好んで聴いていたんですが、勉強するにあたってフュージョン系とかもかなり広く聴いたりして。「上京してドラムで食っていく」って思ってやってました。 RECESSに加入して曲が激しくなっていく中でメンバーの影響でX JAPAN、Avenged Sevenfoldとかメタルもどんどん好きになってきたって感じですね。なのでもう青春は全部太鼓と過ごした感じです。 龍実:一番ストイックに向き合ってるかもしれんな 梓:まあみんなストイックだけれどね。ていうか龍実が女覚えた時に大樹くんはドラムしかやってないかんな!(笑) 一同:笑 大樹: もともとスタジオミュージシャン志望だったんです。なのでサポートに入ることはあったんですが、バンドとしてやるのはRECESSが初めてですね。そこ頃はサポートドラムで譜面通りにやるのがつまらなくなってきてしまって。サポートドラムするにしても経験が少なかったから限界を感じていて、メンバー探しをした時にRECESSに出会った感じですね。 梓: 私が上京して三日後くらいに会ったよね。会った当日にスティックを持ってきてて、すぐにスタジオ入りましょう!みたいな流れで。やる気あるなぁ、って。事前に送った曲とかも覚えてきてくれてて、「もういいじゃーーん!」ってなって、そのままうちでJUDY AND MARYのラストライブDVDとかJanneDaArcの大阪城ライブのDVDみて朝まで盛り上がった。もう早く帰れ!とか言いながら(笑) 一同:笑 大樹:懐かしいなー。そこからもうRECESSにどっぷりですね(笑) 「バンドは一体感が大事」ライブでメンバーの笑顔を引き出すボーカリスト ちぇる: 私は昔から勉強が本当にできなかったんです。 できることが「絵を描く」ことか「音楽」しかなくって。昔は漫画家になりたかったんです。授業中も絵をずっと書いてて。漫画家を目指していたけど、途中から私よりも周りに絵が上手い人たくさんいるのがわかってきて、これでは私は漫画家にはなれないと思いました。そうなると私には歌うことしかできなくて、歌手になろうと思ったんです。 母親が今でもライブに行くくらいにめっちゃ音楽好きで、音楽流しながら家事をするのがルーティンなんですけど、ナイトメア、the GazettEを流していたんですね。それを聴いて「めっちゃかっこいい!こんなボーカルになりたい!」ってなりました。なので高校に入ってバンドやりたくて軽音楽部ではなく、外でバンドを組んだんです。アメリカ村あたりでビジュアル系のセッションに入ってやっていた感じですね。 そして周りが就職や進学していく中で、「私は音楽以外に他にできることあるかな」と思って一回社会人になって音楽から遠ざかってみたんです。だけど「音楽」しかなかったんです。やっぱり私は「歌うこと」しかない、と思って大阪でバンド3年くらいやった後に、上京しました。 RECESSは初顔合わせの時に事故ったのに他のメンバーと顔合わせって…「必死やな」みたいな(笑)「今すぐボーカル欲しい」みたいなLINEで、急いでいる感じというか、必死さが強くて、ここまで求められているなら、入りますみたいな 梓: そうそう、必死なのもあったけど、プロフィールにも「3オクターブでる」って書いてあって、この人めっちゃすごくない?ってぜひ入って欲しいな、って ちぇる: 大阪時代には発声の基礎をアイドルの卵、小・中学生とかに教えてたんです。少しだけ。それはプロフィールに書いとこう、、みたいな感じで。 梓: 募集の時の画像がめっちゃビジュアル系の写真で、その時メンバーで言っていたのが、 「めっちゃイイやつ、か、めっちゃヤバイやつ、かどっちかやな!」 「めっちゃ自己中、か、めっちゃ良いやつ、かどっちかや!」 って(笑)もう賭けだけどあってみよう!みたいな(笑) 一同:笑 梓: で、実際連絡してみたら、マメだし、めっちゃ会いたい!ってなって。ボーカリストは我が強い子が強い印象だけどちぇるちゃんは違ったかな。 ちぇる: 私としては、「バンド」としてのボーカリストになりたかったから、「みんなの魅力を引き出してあげられる」ような、「こういう笑顔出せるんだよ」っていうのを引き出してあげたいって思ってる。 この配信ライブの時も舞桜ちゃんはめっちゃ真剣にやってて表情かたかったから、ちょっと顔覗いてあげたり、梓も泣きそうな時に変顔したり、大樹にも後ろ向いてめっちゃ絡んでみたり、みんなこんな笑顔出せるんだよ、めっちゃ面白いでしょ?って。 うちらはみんなで絡んでバンドの一体感を見せたくて、「このメンバー全員でRECESSだぜ!」っていうのをみてもらいたいな、って思ってます。 「臨場感あったよ!」配信ライブでも見出せたRECESSの魅力 梓: このご時世で配信をやっているところが増えてきてますが、やる前にはずっと画質と音質が気になっていたんです。特にRECESSはライブでは音量がでかいので、その辺りが配信だとどうなるのか、と心配していました。なので最初は配信ライブがどんなものか試しに一回やってみようか、くらいの感じだったんですが、いざやってみると、画質は綺麗で表情までちゃんと撮れていて、全パートきちんと聴こえているし、めっちゃイイ経験というか、正直配信ライブの見方がすごく変わりました。LITORYにはTwitterなどでライブやバンド紹介のプロモーションもけっこうやってもらいましたし、その辺りはとても嬉しかったですね。今回のLITORY LIVEでメンバー全員の配信への意識が変わったのは間違い無いです! 龍実: 他のバンドの配信ライブを観たりするんですが、配信ライブ当日までの間にバンド以外がここまで宣伝やプロモーションしてくれているのをみたことがなかったですね。なので、こんなにしてもらって良いのか、ってくらい思ってます! 梓: この音楽業界、バンドが大変な時期に配信からプロモーションまでやってくれるようなサービスに出会えてよかったと思ってますし、本当に他のバンドにも紹介したいと思います!今後RECESS主催のイベントもLITORYに相談したいなと思ってます。 配信ライブについては、ライブハウスの”生”の感じ、体感を家でも楽しんでくれてる人がいるっていうのが、コメントからもわかったので演っててとても嬉しかったですね。ちゃんとステージからもコメントを見えるようにしてくれていたし。私たちは地元が福井なので、東京のライブだと遠くで見に行けないとか、特に今だと他県への移動に敏感になっているので、配信で地域関係なくみてもらえるのはとてもありがたいです。 龍実: 実際のコメントで 「臨場感あったよ」「家で頭振ったよ」ってファンからのメッセージ届いたのはめっちゃ嬉しかったね。 梓: そうそう、そしてライブ終わってみんなで車乗った時の一言目が、「もう一回やりたいねんけど!」って言っちゃったもんね(笑) でも同時に勉強になったところも多くて、カメラ目線とか、音量がでかいとか、演出面の反省とかが動画を見返してできるのでわかりやすかったなと思いますね。 龍実: あと、フォーメーションとかねカメラ目線をもっとしておけばよかった! 梓: うちのバンドはステージ右左に動くし、ギターソロを順番に弾いたり一緒に弾いたりするから、どっちからなのか順番を書いておくとかきちんと伝えておければよかったなとは思ってます。LITORYはライブまでに細かく連絡くれるのも安心できましたし、何よりも配信終わった後に動画が売れるのが素晴らしすぎる!ぜひ他のバンドにもオススメしたいです!やるべき! 龍実: 自分たちのライブを改めて動画で見返したときに、「あ、ちゃんとライブだ」って思えたし、配信ライブだと「イマイチ見る気が起きない」と言われることも多いんだけど、これならライブに近いからみてみて!って改めて人に勧めてみたいと思いますね。自分もライブDVDだって思うくらい良いと思いますし、ReGさんの配信クオリティとて高くてすごいよかったです! 久しぶりのライブに感極まって思わず涙が・・・ 梓: 緊急事態宣言からずっとライブしていなくて、龍実くんも「このまま俺ら諦めなあかんかもしれんで」とか言い出したこともあって、みんな実家も生活もあるから、これはやばいかもみたいな感じになったんですよ。それでみんなで話し合う機会を作って、今後の活動方針を見直さなきゃとか考えたりしました。 そんな不安の中でやっとライブできたので、当日の照明と爆音で感極まって、2、3曲目くらいから泣きそうになってきてて。。。 「なんで泣きそうなんだろうー」とか思って、自分たちの演奏に合わせて照明の感じと頭振ってる光景が2月のライブを思いだして、途中から涙で前見えなくなってしまって本当に嬉しかったし、楽しかったです。 これからのRECESSにも期待してください! 梓: RECESS今後の活動としては、未発売の曲のレコーディング入る予定です。目標はでかい会場でできるバンドになる!目指せ武道館!そして東京ドーム! メジャーでもインディーズでもどっちでもよくて、今のままの「楽しい、面白い、激しい」をコンセプトに活動していきます!新しい曲も作ってるし、配信ライブにも力を入れていこうかなと思ってます。 そして、RECESSのCDの通販、オンライングッズ販売も始まります。ただいま販売ページを作成中です。 RECESSは今後も活動継続していきます!合言葉は 「あなたのそばにRECESS!!!」 楽しみにしていてください!そしてまずは今回のライブ動画をぜひみて欲しいです! RECESSのライブ動画本編はこちらから!